メルパルク、港区のホテルメルパルク東京など全国6拠点の営業を9月末で終了 
メルパルク東京

 婚礼大手のワタベウェディング(京都市)の子会社であるメルパルク株式会社は、08年より営業してきた東京、仙台、長野、京都、岡山、松山の各ホテルメルパルクの営業を9月末で終了する。土地と建物を所有する日本郵政不動産との賃貸借契約が切れることに伴い事業撤退するもの。

 メルパルクは、日本郵政不動産よりホテルと会議場の計11施設の運営を委託されている。ホテルメルパルク東京は港区芝公園の一等地に所在、122室のホテル以外に1582席のイベントホールを備える基幹施設。2008 年に日本郵政株式会社より賃借し、結婚式場・宴会場などを運営してきたが、現所有者である日本郵政不動産との定期建物賃貸借契約が22年9月30日をもって期間満了を迎えることになったことに伴い、営業を終了する。

 メルパルクは6施設の撤退の理由について明らかにしていないが、新型コロナウィルスの流行に伴い客室稼働の低下に加え、結婚式場や宴会場の稼働率減少が大きいとみられる。

 愛媛県の「メルパルク松山」は72年に開業した「松山郵便貯金会館」が前身。メルパルク松山によれば、撤退理由は建物を所有する日本郵政不動産との賃貸契約が期間満了を迎えることに加え、新型コロナの影響で利用客が減ったためとしている。長野県の「メルパルク長野」によれば、賃貸借契約の終了に加え親会社であるワタベウエディングが事業再編を進めていることに伴い、営業終了に至ったとしている。

 残りの横浜、名古屋、大阪、広島、熊本の5施設については営業の継続について明らかにしていない。

 メルパルクの前身は郵便貯金会館。国営事業であった郵便貯金関連施設として全国で整備され、その後の郵政民営化によってメルパルクへと呼称を変えた。郵政民営化以降メルパルクの施設運営は財団法人ゆうちょ財団が行ってきたが、08年10月にワタベウェディングの運営へ移行した。

 

 

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