(提供 日刊不動産経済通信)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)が公表した4月の不動産流通市場動向によると首都圏の中古戸建ての成約件数は前年同月比11・7%減の1190件だった。2ケタ減にはなったが、4月単月で過去最高だった21年に次ぐ高水準。一方、中古マンションの成数件数は9・7%減の3094件となり、4カ月連続で前年を下回った。直近10年間でみると4月として上から7番目の低水準だった。
中古戸建ての成約価格は前月比2・1%下落の3664万円。前年同月比では7・6%上昇し、18カ月連続で前年を上回った。新規登録件数は4256件。在庫件数は前年同月比14・1%減の1万3061件で、2ケタ減が19カ月続く。成約件数をエリア別にみると、神奈川県他(横浜市・川崎市以外)を除いたすべての地域で減少が続き、いずれも2ケタ減となった。成約実績は都区部が10・2%減の203件、多摩が16・3%減の154件、埼玉県が12・6%減の264件、千葉県が13・9%減の241件、横浜市・川崎市が17・2%減の164件、神奈川県他が4・5%増の164件。
中古マンションの成約価格は前月比4・9%上昇の4363万円。前年同月比では14・0%の2ケタ上昇となり、23カ月連続で前年を上回った。新規の登録件数は1万4226件。在庫件数は前年同月比9・3%増の3万7360件で、3カ月連続での前年超えとなった。成約件数はすべてのエリアで前年を下回った。東京都区部が2・0%減の1388件、横浜市・川崎市が15・8%減の518件、埼玉県が20・3%減の333件、千葉県が13・7%減の354件など。