2月の首都圏新築分譲マンション市場動向 東京23区平均価格9685万円 タワーマンションの新規供給・継続物件拡大で価格は上昇 不動産経済研究所 
プラウドタワー目黒MARC(物件HPより)

 不動産経済研究所が17日まとめた2月の首都圏新築分譲マンション市場動向によると、発売戸数は2287戸で、対前年同月比2.0%増となった。初月契約率は73.3%で好不調の目安とされる70%を2カ月ぶりに上回った。タワーマンションなど大型物件の新規供給が開始され、継続物件の供給も増えたことから平均価格は16.3%上昇の7418万円、㎡単価は15.6%上昇の109.6万円となった。

 発売戸数は、対前年同月比44戸増えて、2.0%増となった。対前月(1128戸)比では1159戸増えて、102.7%増。

22年2月の首都圏マンション市場動向(不動産経済研究所)

 初月契約率は73.3%で、前年同月比で2.7ポイントダウン、前月比では14.9ポイントアップ。契約率は直近6カ月でみると22年1月58.4%、21年12月73.5%、11月79.9%、10月71.4%、9月67.7%、8月73.0%となっており、7割を上回るのは昨年12月以来2か月ぶりとなる。契約率を地域別でみると23区が74.8%、都下が69.3%、神奈川県が70.4%、埼玉県が62.7%、千葉県が83.1%となっている。

 戸当り平均価格は7418万円、1㎡当り単価は109.6万円となった。前年同月比では平均価格は1038万円(16.3%)のアップ、㎡単価は14.8万円(15.6%)のアップ。前年同月比では平均価格、㎡単価とも2カ月連続のアップ。

 地域別でみると東京23区9685万円、㎡単価148.4万円(30.3%アップ、26.0%アップ)、都下5634万円、㎡単価81.6万円(1.4%ダウン、1.3%ダウン)、神奈川県5131万円、㎡単価80.1万円(10.1%ダウン、0.4%アップ)、埼玉県5960万円、㎡単価85.1万円(20.7%アップ、18.5%アップ)、千葉県5734万円、㎡単価71.9万円(26.4%アップ、12.9%アップ)。

 価格の上昇は首都圏における23区のシェアが45%まで拡大したことが大きい。23区はタワー物件の「パークタワー勝どきサウス(1期3次)」157戸、「プラウドタワー目黒MARC(1期1次)」88戸を計上、この2物件だけで23区の2割超を占める。目黒は平均価格が1.65億円と高額帯でもあり23区全体の数字を押し上げた。加えて郊外でも埼玉県の「プラウドタワー川口クロス」、千葉県の「幕張ベイパークミッドスクエアタワー」といったタワーマンションを計上しており、埼玉や千葉の価格上昇に影響した。

 

即日完売物件(4物件187戸)
・「パークタワー勝どきサウス」(1期3次 157戸)
・「パークホームズ登戸ステーションアベニュー」(1期1次 26戸)

ほか2物件

販売在庫、来月供給予測
 2月末時点の在庫数は6146戸で、前月末比291戸の減少(22年1月末6437戸、21年2月末7891戸)。3月の発売戸数は3500戸程度の見込み。

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