東建ら、伊勢原駅再開発の事業協力者に―小田急不と高層M開発、28年度完成へ

(提供:日刊不動産経済通信)小田急小田原線伊勢原駅北口駅前に高層マンションなどの建設を目指す伊勢原駅北口地区再開発準備組合は、東京建物と小田急不動産を事業協力者に決め、21日付で協定書を交わした。同駅前にタワーマンションと、店舗などが入る低層施設を建てる。23年度の都市計画決定、24年度の本組合設立、25年度の権利変換計画認可を目指す。26年度から開発地の既存解体と本体工事に着手する。一昨年秋の時点では28年度の施設完成を目指していたが、やや後ろ倒しになりそうだ。
 伊勢原駅北側の約1・5haを対象とする組合施行の再開発が、検討開始から約40年を経て実現に向け動き出した。事業では開発地を2つの街区に分け、西側のA1街区(敷地面積約1800㎡)に観光交流施設などが入る低層棟、東側のA2街区(3100㎡)に高層マンションなどを建てる。両街区の中央に交通広場(4000㎡)を設け、上空に歩行者デッキを渡す。
 計画地は神奈川県伊勢原市伊勢原1ほか。複数の店舗や個人住宅などが建ち並ぶ場所を再開発で更新する。駅前広場や街路などを整備するとともに、商業や業務、居住などの複合的な都市機能を誘致する。
 同事業を巡っては83年に伊勢原駅北口周辺整備研究会が発足。89年に再開発の準備組合、92年に伊勢原駅北口A街区市街地再開発組合が作られたが、バブル崩壊で経済情勢が悪化。事業費に充てる保留床の処分先が見つからず、04年に再開発事業は中止になった。その後、再開発以外の整備手法が検討されたが、19年に再び再開発事業の検討が始まった。伊勢原駅は特急ロマンスカーの停車駅でもあり、江戸時代から続く「大山詣り」の訪問客らでにぎわう。

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