小田急不ら、空き家活用の新事業初弾 ―DIY可能な賃貸事業、沿線の活性化も

(提供:日刊不動産経済通信)小田急不動産とomusubi不動産(千葉県松戸市)が展開する、DIY可能な空き家サブリース事業の初弾物件の入居者が決まり、古民家スタジオとしてオープンする。空き家活用を促進し社会課題の解決につなげるほか、小田急線沿線の活性化も狙う。26日に報道向けに内覧会を開いた。

事業名称は「小田急ありのまま賃貸」。小田急不動産がオーナーから空き家を借り上げ、オムスビ不動産がDIY可能な賃貸物件としてリフォームせずに入居者を募り貸し出す。初弾は東京・月島の木造2階建ての長屋で、大正時代に建築された物件。オーナーは小田急線沿線の居住者で、物件を相続したが売却の意向はなく、リフォームなど初期投資をせずに賃貸できるため同サービスを利用した。5月に入居募集を始めすぐに借り手が決まった。物件は小田急不動産が5年間借り上げ、オムスビ不動産と賃借人は2年間の定期借家契約を結ぶ。申請したリフォームについては原状回復しなくてよい。

空き家の多い東京・世田谷区を沿線に持つ小田急不動産が、空き家の利活用を図り沿線の価値向上を目指す。沿線を中心に、オムスビ不動産の事務所がある下北沢駅から電車で20分圏内を対象に、戸建て住宅や店舗などの空き家を活用していく。小田急不動産の担当者は同事業について「相続などを含め物件の利活用で悩むオーナーは多い。オーナーにとってはリフォームなど投資をせずに現状のまま賃貸できるのがメリット」とする。オムスビ不動産はDIY可能な賃貸物件の管理・サブリースを250件手掛ける。担当者は借り手のニーズについて「創作活動を行う人など、DIY可能な賃貸物件の需要は一定数ある」と話す。

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