横浜にアリーナとホテル含む街区が開業 ―ケンC、ヒルトン初動は週末で予約7割

(提供:日刊不動産経済通信)横浜市みなとみらい地区に、新たな複合開発街区「Kアリーナプロジェクト」が順次開業していく。横浜駅東口から徒歩11分の立地に、ケン・コーポレーションが総事業費1000億円の大規模施設を開発した。オフィス「Kタワー横浜」に加えて、ホテル「ヒルトン横浜」(339室)、音楽特化アリーナ「Kアリーナ横浜」(2万33席)が開業した。将来的に横浜駅やみなとみらいの他エリアとも接続する通路も設けて、街に新たなにぎわいをもたらす。

ケン・コーポレーションの佐藤繁・代表取締役会長は、「規模・音響ともに世界最高水準の音楽ホールで街を作り替え、新たな活気を創出する」と力を込める。地上9階建て、延床面積が約5万3852㎡の「Kアリーナ横浜」は、初年度の稼働80%で、年間の来街者300万人を見込む。音楽専用アリーナにVIPラウンジやBARラウンジなど飲食施設も充実させ、運営するKアリーナマネジメントの田村剛社長は「来街者に、コンサートだけにとどまらず長時間を快適に過ごせる施設」と語る。また、地上23階地下1階建て、延床面積は約2万9716㎡の「Kタワー横浜」のテナントは「50%強」(佐藤会長)が決まったという。

「ヒルトン横浜」は、地上26階建て、延床面積は約3万4815㎡。客室はスイート20室(面積81㎡、1泊1室8万円から)、一般に公開しない最上階のプレジデンシャルスイート1室(158㎡)を含めて全室31㎡以上で、建物はアールデコの装いとした。「オペレーションを慣らす初動期間で週末の稼働率は70%。将来的に月平均の稼働率80%、ADR3万円を目指す」(木村卓也総支配人)と話す。インバウンドは比率は約4割で、グローバルな会員組織が活きて順調に始動した。

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