関電不動産開発、住友不動産、パナソニックホームズの3社は、大阪市西区に竣工後の二酸化炭素排出量が実質ゼロになる超高層ZEHマンションを開発する。経済産業省の「超高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)実証事業」に採択されているプロジェクトで、同実証事業でオール電化の物件は初めてになるという。

 開発するのは総戸数500戸の「シエリアタワー大阪堀江」。外皮の高断熱性能と高効率設備の導入で省エネ化を図り、ZEH-M Orientedの認証を取得。給湯設備にはエコキュートを採用して「オール電化」の物件とする。加えて、再生可能エネルギー由来の非化石証書の持つ環境価値を付加した実質CO2フリーの電力を、高圧一括受電方式で提供する。ガス併用と比べて、オール電化の方がCO2排出量が少なく済むといい、さらに環境価値の付与でCO2排出量を実質ゼロにする。ゼロカーボン電気は関西電力グループのNext Powerが調達する。  

同物件は大阪メトロ千日前線・長堀鶴見緑地線・西長堀駅から徒歩4分、千日前線・桜川駅からも徒歩4分に立地。建物は地上46階建てで、延床面積は5万3700㎡。住戸の専有面積は44・08~142・15㎡。タワーパーキングは208台。22年7月上旬の販売開始を予定している。竣工予定は24年8月。  建物の内側に立体駐車場が入る「壁構造物」を構築し、建物外側の住棟部分と制震装置で連結する大林組の「デュアル・フレーム・システム」を採用。効率良く揺れエネルギーを吸収する。浸水対策としては電気室を地上2階に設置する。(日刊不動産経済通信)

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