三井不動産レジデンシャルは、千葉・幕張で首都圏最大級となるシニアレジデンス「(仮称)パークウェルステイト幕張計画」(617室)に着工した。地上28階建ての免震タワー物件で、開業は24年秋の予定。
同社が展開するシニアサービスレジデンスとしては5物件目で、最大の規模となる。住宅や商業などの大規模複合開発街区「幕張ベイパーク」内に建設する。住宅型有料老人ホームで一般居室が534室、介護居室が83室。一般居室面積は約42~71㎡台を予定。規模は地上28階建て、延床面積約5万㎡に上る。
地域に開かれた外庭と入居者用の中庭・屋上庭園を計画。屋外空間の緑地面積は約6600㎡を確保し、約2400本の中高木を設ける。外庭や水景を臨めるレストランや、バーダイニングのほか、フィットネスルームや露天風呂、最上階にはスカイラウンジとパーティールームも設ける。三井不動産レジデンシャルウェルネスが運営する。
医療サービスの提供では、亀田総合病院をはじめとする亀田グループと連携する予定。海浜幕張駅近くの同グループのクリニックで入居者の定期的なヘルスチェックサービスを提供するほか、クリニック通院時にはシャトルバスを運行する。物件には24時間体制で看護師が常駐し、日々の健康相談や緊急時の対応に当たる。将来介護ニーズが発生したときに備え、介護専用フロアも設ける。
このほか、共用部・専有部では非化石証書による再生可能エネルギーを活用するほか、高効率設備を導入し、環境にも配慮。非接触型の設備など感染症対策も取り込んでいる。(日刊不動産経済通信)