(提供:日刊不動産経済通信)野村不動産とケン・コーポレーションが地権者らと地上54階建ての複合ビルなどを建てる「西麻布三丁目北東地区市街地再開発事業」(東京・港区)が本格始動する。開発場所は「六本木ヒルズ」西側隣接地で敷地面積約1・6ha。組合施行の再開発で約500戸の住宅やホテル、オフィス、店舗などが入る高さ200mの超高層ビルを作る。15日に東京都から権利変換計画の認可を受け、23年度に着工する段取りが付いた。28年度の竣工、29年度の組合解散を目指す。
開発地は東京都港区西麻布3および六本木6地内。東京メトロ日比谷線と都営大江戸線の六本木駅から西へ約300mの場所。敷地を大きくA、B二つの街区に分け、それぞれに超高層ビルと寺社などを整備する。住宅やホテルなどが入る複合棟は地上54階地下4階建てで低層部に店舗などが入る。延床面積は約9・7万㎡。敷地内にある寺社を地上3階地下1階建ての施設として再配置する。緑化したオープンスペースや約270台の駐車場も整備する。20年秋の時点では総事業費を824億円と試算し、26年6月の全体竣工を計画していた。
野村不とケンコーポは参加組合員として事業に加わる。特定業務代行者は大成建設。周辺の都市計画道路を拡幅したり、歩行者デッキを設けたりして車両や歩行者の回遊性を高める。従前は老朽化した建物が多く、再開発で都市機能を更新する。
同開発を巡っては04年5月にまちづくり協議会が作られた。13年3月に市街地再開発準備組合が立ち上がり、19年4月に都市計画が決定した。20年9月に再開発組合の設立が認められた。
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