ミサワホームは、「テレワーク特化型レジデンス」として再生していた東京・文京区のオフィス付き賃貸マンション「DeLCCS文京神楽坂」(8階建て、延床面積1906・72㎡、50戸)の複合型オフィス「AndWorker神楽坂」(1階)を9月1日に開業した。
 所在地(文京区関口1-5-10)は、東京メトロ有楽町線・江戸川橋駅から徒歩3分、同東西線・神楽坂駅から徒歩7分。オフィスはAndWorker㈱がテナント企業として運営する。延床面積約200㎡、カフェ、コワーキングスペース、シェアオフィスの複合型。テレフォンブースも設けた。個人・企業ともに利用でき、モーニングサービスや飲食の販売を行い、使い勝手を高めている。価格は個人向け一次利用が1時間600円、個室が月額6万円から。入居者向け割引もある。このほか、コンシェルジュサービスや宅配ボックスも利用できる。
 ミサワHは、収益物件を扱う不動産保有事業の一環として、88年竣工の同マンションを取得した。築古の収益物件を再生する手法での事業化は、元公営住宅の賃貸マンション化などに続き4例目。住戸は専有面積約20㎡のワンルームが中心で、退去に合わせるなどして順次大規模なリフォームを実施中。玄関から室内への視線を遮る動線などを採用して一新し、リフォーム済み住戸(21・93㎡)の参考月額賃料は9万7000円(消費税込)と、従前より3割ほど高めた。同社は「住まいのマルチプレイス化」として、職住と交流空間が一体となった住まいを模索している。(日刊不動産経済通信)

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