(提供：日刊不動産経済通信）長谷工ライブネットは、東京・新橋で一棟丸ごとの民泊とサービスアパートメント（ＳＡ）のハイブリッドマンション「Ｔｏｋｙｏ Ｓｈｉｍｂａｓｈｉ ５７９」（10室）をこのほど開業した。住宅宿泊事業の認定を受けた民泊で年間１８０日までしか稼働できないため、ＳＡとしても運営する。ＳＡは最低１カ月から利用可能。民泊はインバウンド観光客の利用を中心に、ＳＡは法人の研修利用などを想定する。
所在地は東京都港区新橋５―７―９。ＪＲ新橋駅から徒歩10分の立地。ＲＣ造地上６階地下１階建て、延床面積は３７５・21㎡。物件は20年に竣工、コロナ禍で稼働していなかったのを同社が取得した。１フロア２室構成で、地下１階～地上１階と５～６階がメゾネットタイプで、２～４階がワンルーム（１Ｒ）。居室面積は１Ｒが19・15㎡。メゾネットが約43㎡。民泊の運営は住宅宿泊管理業者として㈱エアトリステイに委託。ＳＡの運営は長谷工ライブネット。最大宿泊人数は１Ｒが２人、メゾネットが５人。月額料金はＳＡが１Ｒで25万５０００円、メゾネットで39万円（ともに１人利用時）。宿泊人数１人追加につき、日割り１５００円が加算される。２名から予約可能。民泊の宿泊料金は季節変動があるが、足元では１室当たり１Ｒで１泊１万２０００円、メゾネットで２万３０００円（ともに別途清掃費）。８月の予約状況は、ＳＡで１室、民泊で20件・77泊分入っている。
同社は長谷工グループとして初の民泊物件を東京・蒲田で20年３月に開業したが、コロナ禍に入り事業を停止し売却した。現在は「新橋」のほか、浜松町でもＳＡを民泊併用で運営している。今後も市況をみながら、民泊物件の拡大を検討していく。
