不動産価格の予測、上昇が増え下落減る―売り時感は大幅増加 野村不動産ソリューションズ
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 野村不動産ソリューションズは、「住宅購入に関する意識調査」(第21回)をまとめた。今後の不動産価格について、「上がると思う」が前回調査(21年1月)より7・7㌽増の21・4%となった。「下がる」予測は24・5%で、前回より7・1㌽減り「上がる」との差が小さくなった。「横ばい推移」は0・4㌽増の31・4%だった。
 同調査は、不動産情報サイト「ノムコム」の会員を対象に7月20日~8月1日に実施。有効回答は1725人。「上がる」予測では、資材高騰や金融緩和を理由に挙げた人が多く、また、都心に限定した上がり方を予測する意見もあった。不動産の買い時感に関しては、「買い時」「どちらかといえば買い時」を合わせた割合は24・2%(前回より0・8㌽減)だった。一方、「買い時だと思わない」は5・2㌽増え36・1%となった。買い時だと思う理由は「住宅ローンの金利が低水準」が最多で72・0%(2・4㌽増)、続いて「今後、不動産価格が上がると思う」が32・3%(0・6㌽増)だった。
 不動産の売り時感については、「売り時だと思う」(20・9%)、「どちらかといえば売り時だと思う」(49・7%)、「どちらかといえば売り時だと思わない」(17・9%)、「売り時だと思わない」(11・5%)となった。「売り時」と「どちらかといえば売り時」を合わせた割合は前回から15・5㌽増加した。売り時だと思う理由は、「不動産価格が上がったため」が最も多く71・1%で、前回から14・3㌽増えた。根強い購入ニーズにより好条件での売買が増え、それが売却検討者にも周知され始めていると分析する。(日刊不動産経済通信)

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