東京の小規模オフィス賃料の動きは小幅―アットホーム、中野・荻窪は過去最高値に

(提供:日刊不動産経済通信)アットホームは、23年上期(1~6月)における小規模オフィスの募集賃料の動向をまとめた。東京の中心地のうち21エリアのオフィス賃料は、5~25坪の超小型の共益費等込の坪単価は1万3227円(前期〈22年7~12月期〉比0・5%増)だった。25~50坪の小型は坪単価1万5119円(0・2%減)となり、小幅な動きで前期からほぼ横ばいだった。

 超小型の賃料は、上昇14エリア、下落6エリア、変化なし1エリア。小型の賃料は、上昇13エリア、下落6エリア、変化なし2エリア。エリア別にみると、「中野・荻窪」は超小型1万1542円(7・7%増)、小型1万1769円(9・0%増)といずれも12年下期の調査開始から最高値だった。加えて、「両国・錦糸町」も超小型9955円(4・6%増)、小型1万496円(4・7%増)で、ともに過去最高の価格を記録した。ほかに、超小型の「池袋」1万2810円(5・0%増)、「神田・秋葉原」1万3277円(2・3%増)や、小型では「品川・大崎・五反田」1万5198円(6・9%増)、「渋谷」2万2044円(4・2%増)などのエリアで賃料が伸びて、過去最高の坪単価となった。21エリアの前期比では、「恵比寿・中目黒」の小型1万9546円(9・8%増)が最も強く伸びた。

 一方、「茅場町・八丁堀」は超小型1万1729円(3・9%減)、小型1万3538円(3・1%減)となり、ともに3%台の下落だった。「東京・日本橋・京橋」も超小型1万7268円(0・4%減)と前期から微減で、小型1万9315円(2・6%増)は前期より上昇したが、前年同期と比べると3%超の下落だった。

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