(提供:日刊不動産経済通信)住友不動産がインドのムンバイ市で圏域最大級の不動産開発に乗り出す。中心業務地区の南方に位置するワーリーロウワーパレル地区に敷地面積8万903㎡の用地を取得する契約を16日付で交わした。契約相手は同社が初めて取引するというワディア財閥グループ傘下のボンベイ・ダイイング社。住友不動産が同市内に開発用地を確保するのは3件目。ワーリー地区での開発内容やスケジュールなどは現時点で未定だが、インドでも有数の大型開発として注目を集めそうだ。
ムンバイはインド有数の商業都市だが都心にオフィスビルの新規供給が少ない。市内では旧紡績工場跡地の開発事例が多い。住友不動産は今回、現地子会社を通じて用地取得契約を交わした。昨年11月には市内のバンドライーストで延床面積4万坪規模の賃貸オフィスビルを開発する計画を表明した。バンドライーストの開発ではムンバイ大都市圏開発庁の入札で約3600坪の土地を351億円で取得。28年3月までにビルを竣工させる計画だ。住友不動産はインドでは当面、5000億円程度を目標に保有資産を開発していく。