(提供 日刊不動産経済通信)不動産流通推進センターは9月をメドに「公認不動産コンサルティングマスター」と「宅建マイスター」向けに、顧客へ価格提案を行う際に活用できるプレゼンテーション用のツール「売却価格提案リポート」を提供する。希少物件の価格提案の際に、マーケット分析などのエビデンスや災害リスクなどの詳細データをつけることで仲介担当者が売主からの信頼を得て媒介契約を獲得するのを支援する。
推進センターがすでに提供している「査定マニュアル」は、一般的な戸建て住宅や居住用の土地、ファミリーマンションなどを対象に、類似の取引事例をもとに価格査定を行うもの。一方、提案リポートではこれまで査定マニュアルでは対応できなかった優良住宅地の高額物件や豪邸、由緒ある物件、高額のタワーマンションなどの希少物件を対象にする。
エリア居住者の所得や世帯数、世帯構成、持ち家率などの特性に、周辺施設や周辺の土地の利用状況などを合わせたマーケット分析のほか、想定される購入者プロフィールなどのターゲット層などを詳細にまとめることができる。また、洪水や浸水、地震、液状化などの災害リスクに加え、土壌汚染や騒音、振動、臭気などの環境リスクについてもリポートを作成可能。顧客が希望する売却の期間や時期に応じてアドバイスと売却計画の提案を行える。
ツールの利用は無料。コンサルマスターと宅建マイスターのマイページから利用できるようにする。9月上旬にツール活用に関する講習を開き、同中旬からの利用開始を予定する。ツール活用が有資格者の優位性となることで、両資格の普及にもつなげたい考え。
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