長谷工不動産は四国旅客鉄道と共同で、愛媛県松山市で分譲マンション「ブランシエラ道後樋又」(総150戸、ほか管理事務室1戸)を開発する。非接触で共用部のオートロックを解錠できる顔認証システムやリモートワークに対応するコワーキングスペースを導入する。愛媛県では最大級となる大規模物件で、専用庭付きのプランや100㎡超のプランを設けるなど愛媛県内の幅広い実需を想定して販売する方針。長谷工グループが四国でマンション事業を手掛けるのは初めてで、今後も積極的に取り組んでいく。
同物件(松山市道後樋又1192―9)は、伊予鉄道城北線・赤十字病院前駅から徒歩8分の立地。敷地面積5708・10㎡、RC造14階建て、延床面積1万4448㎡。間取りは2LDK~4LDK、専有面積は62・27~114・92㎡。販売開始は3月下旬、竣工・引き渡しは22年10月下旬を予定。施工は大京穴吹建設、穴吹工務店。従前は日本郵政が保有していた土地で、体育館やグラウンドがあった。
共用部に顔認証セキュリティサービスを採用し、非接触でエントランスのオートロックが解除可能となるほか、宅配ボックスでもメールサービスと連動した受け取りができる。また、リモートワークに対応できるコワーキングスペースを設置する。専有部は、1階に専用庭(26・05~47・26㎡)を備えたプランや上階には100㎡を超えるプレミアム住戸のプランなど28種の多彩な間取りを揃える。販売価格は未定。隣接地にはドラッグストアが開業して生活利便性が向上している。物件の北側には城址や森があるほか、学校も多い文教地区で良好な生活環境を備える。(日刊不動産経済通信)