積水ハウス、住宅単価の向上などで業績安定―米国で木造戸建のパイロット事業に着手
積水ハウス(錦糸町展示場)

 積水ハウスは前期(21年1月期連結ベース)、コロナ禍と営業自粛による上期の不振を下期の回復でカバーした。通期の売上高は前期比1・3%増の2兆4469億400万円と増加し、営業利益は9・1%の減少にとどめた。

 戸建て住宅の受注は20年8月から21年1月まで、前年同期比4~16%増で推移。中高級路線の展開が順調で、前期の1棟平均単価は4138万円で、16年1月期と比べて11・8%伸長した。賃貸住宅はコロナの影響が大きいホテルなど非住宅で苦戦が続くが、低層賃貸「シャーメゾン」が好調。ZEH仕様と3、4階建ての比率が向上し、1棟平均単価は前期比15・1%増の1億1796万円に達した。リフォ-ムも20年7月以降回復。高付加価値の提案型・環境型リフォ-ムを積極的に提案し、通期では500万円以上の案件が占める割合が19年1月期比で5㌽向上の33%となった。

 このほか組織変更により、広報、デジタルマーケティングなど3部門を統合したコミュニケーションデザイン部を新設。住宅展示場づくり、ウェブ発信、イベント企画などあらゆるステークスホルダーとの窓口としてまとめたことで、購入検討者らとの接点の増加、発信力・提案力の向上などで多くの付加価値を生む見込み。米国住宅市場では、20年1月にネバダ州ラスベガスで開かれた国際ビルダー見本市のIBSに木造戸建てシャーウッドの「CHOWA House」を出展。好評を博したことからその後隣接6区画も取得し、21年5月からシャーウッドを新たに建設し、販売地域、価格帯、反響などを検証するパイロットプロジェクトに着手する。(日刊不動産経済通信)

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