三井不レジ、マンション建替え実績増加―円滑化法使い都心や郊外など広域で受注

(提供:日刊不動産経済通信)三井不動産レジデンシャルが老朽化したマンションの建て替えに本腰を入れている。首都圏を中心に都心物件や準郊外の団地、近接地を取り込んでの共同改築など多様なケースを手掛け、計画中の案件も含めると受注実績は20件を超える。昨秋にはマンション建替え円滑化法を使い築50年が経過した渋谷区初台の物件をワールドレジデンシャルと共同で改築。今月14日には築52年の「恵比寿フラワーホームマンション」を現地で建て替える工事に着手した。都内では文京区や中野区、府中市などで別の事業も進む。少子高齢化と人口減少の流れもあり相談件数が増えている。
 受注案件は東京都心とその周辺の建物が多いが、大阪府豊中市の千里中央や福岡市高宮など地方での実績もある。マンション建替え円滑化法の「敷地売却制度」を活用した東京都千代田区の「麹町三番町コンド」、港区の「浜松町ビジネスマンション」などの事例もある。浜松町の事業では築47年の投資用主体のマンションを18階建て総戸数102戸の建物に更新する。11月に竣工する予定だ。
 昨年9月に竣工した渋谷区初台の「パークホームズ初台ザ・レジデンス」は旧「藤和初台コープ」とその隣接地を一体開発し、地上14階建てで総戸数61戸の旧施設を18階建て116戸の規模に拡大。全戸のうち65戸を昨年に一般販売し、数カ月で完売した。一方、今月着工した恵比寿の建て替え事業はJR恵比寿駅北側徒歩2分の物件を地上12階から15階、総戸数を34戸から54戸へと改築し大型化する。同社は地権者らに容積率の緩和特例制度などの活用を提案。昨年8月に解体工事に着手。25年の竣工を予定している。

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