三井不レジら、円滑化法で初台のM建替 ―築50年の駅前物件を再生、全戸申込完売

(提供:日刊不動産経済通信)三井不動産レジデンシャルとワールドレジデンシャルは、マンション建替え円滑化法を使い東京・渋谷区初台の老朽化したマンションを再生する事業を9月30日までに竣工させた。京王新線・初台駅徒歩2分で新宿駅も徒歩圏と好立地ながら、築50年が経過した物件を現地で改築した。総戸数115戸のうち65戸が昨年7月から一般に販売され、18日時点で全戸に申し込みが入り完売している。12月上旬の入居開始を予定する。
 所在地(地番)は東京都渋谷区初台1-48-1ほか。新宿駅まで約1・5㎞の距離で都営大江戸線・新宿駅へも徒歩15分の立地だ。三井不動産レジデンシャルがマンションを建て替えるのは8例目となる。
 旧「藤和初台コープ」と、隣接する2つの敷地を一体的に開発することで建て替え前よりも施設規模を拡大。敷地面積も970mから1280mに広げた。具体的には地上14階建てで総戸数61戸の旧施設を18階建て116戸の規模に変え、資産価値を高めるとともに地域の防災・景観に寄与する施設として蘇らせた。間取りは3LDKを保った。容積率は513%から600になった。施工者は西松建設。
 15年1月の耐震診断で旧施設の耐震性不足が判明し、改築の協議が本格化した。同年4月に三井不動産レジデンシャルが建て替えの事業協力者に決まり、隣接地の権利調整も含めて同社が包括的に支援した。18年7月に建替組合が設立され、三井不レジとワールドレジの2社が参加組合員に選定された。19年2月に権利変換計画の認可が下り、19年5月に解体工事、20年5月に本体工事にそれぞれ着手した。

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