野村不、バンコクでコンドミニアム分譲―中心部3物件、タイで分譲累計1万戸に

(提供:日刊不動産経済通信)野村不動産は24日、タイ・バンコク首都圏に計画される3件のコンドミニアム分譲事業に現地法人を通じて参画すると発表した。現地の大手不動産会社であるオリジン・プロパティ・パブリック社の子会社らとの共同事業。バンコク都心部の東側に917戸、西側に合計732戸のコンドミニアムを分譲する。野村不動産とオリジン社グループとの共同事業は累計21件となり、タイでの分譲実績は1万戸を超えた。
 タイで新たに手掛ける3物件はいずれも中心部から約10㎞圏内。中心部東側に計画される「ウドムスック・プロジェクト」は野村不動産がタイで初めて手掛ける低層コンドミニアム事業だ。4棟構成で地上8階建て、総戸数917戸。共用部にプールやジョギング・トラックなどを置く。9月に販売を始めた。来年に開通する予定のイエローライン・シーウドム駅を使える。商業施設や総合病院などにも近接している。
 一方、中心部からみて西側の2カ所では「バンクノン」(計画戸数476戸)と「シリラート」(256戸)の両プロジェクトを来年2月以降に売り出す。バンクノンは30階建て、シリラートは19階建て。
 バンコク首都圏では鉄道網の整備が進む。この3年で3路線が開通した。向こう8年に6つの路線が新たに開業する予定で、不動産市場のさらなる成長が期待される。野村不動産はこれまでにタイでオリジン社グループとコンドミニアムやサービスアパートメントなど21件の事業を手掛けた。今春には同社らと戦略的提携合意書を締結し、バンコク中心部から南東約20㎞の場所で戸建て住宅とタウンハウスの開発に参入する方針を表明した。

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