(提供:日刊不動産経済通信)三井不動産が参画し、開発を推進してきた東京駅八重洲口の「東京ミッドタウン八重洲」(東京・中央区)がこのほど竣工した。開業日は来年3月10日に決定。上層階の40~45階に入る「ブルガリホテル東京」は来年4月にオープンする。17日に第1期エリアのバスターミナルと店舗の一部が先行オープンする。
地上45階地下4階建ての「八重洲セントラルタワー」と地上7階地下2階建ての「八重洲セントラルスクエア」で構成。延床面積は2棟合計で約29万㎡に上る。オフィステナントはダイキン工業、M&Aキャピタルパートナーズ、住友生命保険、三井化学、日本GLPなどの入居が決まっている。藤井拓也・三井不動産ビルディング本部ビルディング事業三部長は「来年3月までの全フロア成約に向けて順調に進んでいる。リーシングは全く心配していない」と話す。
「東京ミッドタウン」を冠する施設としては、六本木、日比谷に続き3カ所目。オフィス(7~38階)のほか、商業施設やホテル、バスターミナル、中央区立城東小学校、ビジネス交流施設、エネルギーセンター、認定こども園など幅広い施設・機能を集積させた。バスターミナルは3期に分けて都市再生機構が整備し、北側の「八重洲一丁目東地区」(竣工予定25年度)、南側の「八重洲二丁目中地区」(同28年度)へとバスターミナルを広げていく。
オフィス部分にはテナント企業向け会員施設としてフィットネスやラウンジ、会議室を導入。法人向けシェアオフィス「ワークスタイリング」シリーズで最大規模の施設も配置する。顔認証による入館・入室、ホログラムによる非接触技術を入れ、首都圏の大規模オフィスで初めてとなる完全タッチレス化も実現する。