4月初旬時点の「リート融資(直近)データ」によると、Jリートに融資実績のあるレンダーの総数は、前年同月と3機関減の88機関。融資残高の総額は、前回から3368.85億円増となる計8兆8496.31億円で3.96%増加した。融資額を減らした金融機関は8機関減り17機関だった。
リート向け融資残高のトップは、三菱UFJ銀行の1兆7003.79億円(111.20億円増)。同銀は、ジャパンリアルエステイト(JRE)向けを182億円、日本プロロジスリート向けを85.96億円など計21法人向けの融資残高を増やした一方、森トラスト総合リート向けを55億円、日本リート向けを49億円、東急リアル・エステート向けを48.80億円減らすなど21法人向けの融資残高を減らしている。
第2位は三井住友銀行の1兆4460.20億円(453.11億円増)。同銀は、日本ビルファンド(NBF)向けを120億円、積水ハウス・リート向けを42.91億円、イオン・リート(ARI)向けを31.20億円、フロンティア不動産向けを30億円など計32法人向けの融資残高を増やした。
第3位のみずほ銀は、残高1兆1894.94億円(419.65億円増)。同銀はGLP向けを76.16億円、JRE向けを50億円、アクティビア・プロパティーズ(API)向けとARI向けをそれぞれ39.70億円など計30法人向けの残高を増やした。
以下、4位の三井住友信託銀は、残高1兆42.99億円(310.70億円増)。NBF向けを150億円、API向けを39.70億円、ARI向けを34.20億円など計25法人向けの融資残高を増やした。そのほか11位のあおぞら銀(残高1826.96億円、200 .01億円増)、7位の新生銀(2675.16億円、137.77億円増)、17位の山口銀(575.60億円、131.91億円増)、14位の西日本シティ銀(1141.09億円、109.54億円増)などが残高を増やしている。
一方、残高を減らしたのは52位のオリックス銀(57.06億円、40.12億円減)が最大。いちごオフィスリート向けを15.82億円、スターアジア不動産向けを12億円など計5法人向けを減らした。
22/4/15 不動産経済ファンドレビュー