中央日本土地建物は、東京23区内で同社のマンションブランド「BAUS(バウス)」の賃貸マンションの供給を増やす。今年は6棟の建築に着手する。「安定的・多様な収益機会の獲得につながる資産回転型開発事業」と位置付け、運用する私募リートへの売却も視野に入れる。
 コロナ禍においても賃貸マンションは安定的な収益を得られるアセットタイプとして投資家のニーズが根強い。働き方やライフスタイルの変化を受け、住み替えやすく多様な住生活ニーズの受け皿として今後も成長が期待できる事業とみて推進していく。
 今年着工するのは▽JR中央線・東京メトロ東西線・中野駅徒歩6分の「中野区新井一丁目プロジェクト」(地上14階建て107戸)▽都営浅草線・浅草駅徒歩2分の「台東区駒形一丁目」(地上13階建て60戸)▽JR総武線・浅草橋駅・馬喰町駅徒歩3分の「日本橋馬喰町二丁目」(地上12階建て53戸)▽都営浅草線・浅草橋駅徒歩3分の「台東区柳橋二丁目」(地上10階建て74戸)▽東京メトロ丸ノ内線・新高円寺駅徒歩3分の「高円寺南二丁目」(地上9階建て40戸)▽都営浅草線・蔵前駅徒歩5分の「台東区鳥越二丁目」(地上13階建て61戸)―で計395戸に上る。
 このほど着工した「中野区新井一丁目」はテレワーク率の上昇を踏まえ、1DKを中心とし、共用施設として個室ブース付きテレワークルームや展望デッキを設置。非接触キーシステムなど感染症対策も盛り込んでいる。「台東区鳥越二丁目」も1DK中心で、1階にはワークラウンジを配置。ウェブ会議にも対応可能な遮音性のある1人用ワーキングブースも設置する。(日刊不動産経済通信)

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