中野区では、この1年(2021年1月~2021年12月)に214戸(前年同期58%)が発売された。沿線別の供給は、JR中央線エリア〔東京メトロ東西線含む〕121戸(同77%)、東京メトロ丸ノ内線・京王線エリア19戸(同13%)、西武新宿・池袋線エリア〔都営大江戸線含む〕74戸(同110%)。中央線では、サンケイビル「ルフォン東中野三丁目」(全43戸)が発売されたものの、日鉄興和不動産、他1社「リビオ東中野三丁目ヒルトップ」(前期80戸、今期14戸)の販売が前期に集中したため減少。
丸ノ内線では、伊藤忠都市開発「クレヴィア中野南台」(前期41戸、今期8戸)および三井不動産レジデンシャル、他1社「パークホームズ中野本町ザレジデンス」(前期24戸、今期2戸)の販売が前期に集中したため大幅減。西武新宿・池袋線では、日神不動産「パレステージ鷺宮」(全68戸)の発売により増加。
中野区全体の平均坪単価は385.0万円(前年同期比20.6万円下落)、平均専有面積は50.72㎡(同6.17㎡減)、総額は5831万円(前年同期85%)。沿線別のデータは下表参照。中央線での面積の減少は、日神不動産「パレステージ中野」(全43戸、面積37.84㎡)など面積50㎡を下回る物件が今期供給の7割強を占めたため。丸の内線での面積の減少は、大京「ライオンズミレス新中野」(1期1時~2次9戸、面積37.23㎡)の影響。西武新宿・池袋線での面積の減少と総額の下落は、今期供給の約9割を占める、前述の、日神不動産「鷺宮」(面積53.18㎡、総額4995万円)が面積55㎡、総額5000万円を下回る物件であったことによる。
住戸タイプ別の比率は、1R~1LDK(シェア24→43%)、4LDK(同0→1%)はアップ、2LDK(同32→24%)、3LDK(同44→32%)はダウン。価格帯別では、3000万円(同1→7%)、4000万円台(同5→7%)はアップ、5000・6000万円台(同20→10%)、7000万円超(同74→75%)はダウン、3000万円未満(同1→1%)は変わらず。
計1519戸の計画が予定されており、今期大幅に減少した供給は、来期は増加する可能性が高い。2期連続で減少し、今期55㎡を下回った面積も注目。
今後の計画物件 [マンション]
一部、表の全体は不動産経済Focus &Research に掲載
物件名(仮称) | 売 主 | 所在地 | 価格(万円) | 戸数* | 販売時期 |
弥生町2丁目計画 | 三菱地所レジデンス | 弥生町2-69-1 | ― | 62 | ― |
京王電鉄バス中野車庫B敷地開発計画 | 京王電鉄バス、京王電鉄 | 弥生町5-69 | ― | 115 | ― |
プレディア東中野 | JR西日本プロパティーズ | 東中野5-40-2 | 未定 | 40 | 22.3.上 |
セントラルレジデンス東中野 | 住友不動産 | 東中野5-51 | 未定 | 64 | 22.6.中 |
東中野五丁目計画 | 三井不動産レジデンシャル | 東中野5-55-7 | ― | 221 | ― |
中野二丁目地区第一種市街地再開発事業(住宅棟)A棟 | 中野二丁目地区市街地再開発組合 | 中野2-24 | ― | 440 | ― |
中野2丁目計画 | 阪急阪神不動産 | 中野2-130-3 | ― | 28 | ― |
中野五丁目プロジェクト | グローバル・リンク・マネジメント | 中野5-184-3 | ― | 60 | ― |
中野本町4丁目計画 | 三菱地所レジデンス | 中野本町4-54-1 | ― | 53 | ― |
本町一丁目計画 | サンケイビル、三信住建 | 本町1-600-1 | ― | 38 | ― |
中野本町5丁目計画 | 中央日本土地建物 | 本町5-33-2 | ― | 38 | ― |
リバーレ中野坂上 | リバブルアセットマネジメント | 中央1-615-18 | ― | 19 | ― |
新井1丁目計画 | 中央日本土地建物 | 新井1-7-2 | ― | 60 | ― |
オープンレジデンシア中野新井テラス | オープンハウス・ディベロップメント | 新井1-51-1 | 未定 | 29 | 22.2.下 |
リーラ中野 | フジタ | 新井1-53-7 | ― | 21 | ― |
オープンレジデンシア新井1丁目Ⅱ | オープンハウス・ディベロップメント | 新井1-56-3 | ― | 24 | ― |
LF中野 | 大京 | 新井1-89-2 | ― | 18 | ― |
上高田1丁目計画 | 住協建設 | 上高田1-13-6 | ― | 30 | ― |
オープンレジデンシア高円寺 | オープンハウス・ディベロップメント | 大和町1-51-3 | ― | 30 | ― |