日本エスコンは21年に、賃貸住宅を主な運用対象とする私募リート「エスコンプライベートリート(仮称)」を組成する。日神グループホールディングスと協働で組成する私募ファンドが首都圏で賃貸マンション2棟を開発し、同リートに優先交渉権を設定して運用を行っていく方針。
同リートは、エスコンアセットマネジメントを資産運用業務受託者として、資産規模100億円前後での組成・運用開始を計画している。首都圏、東海圏、関西圏のほか、札幌市や福岡市などエスコングループの拠点のあるエリアの物件を取得していく。賃貸マンション、社宅、学生寮などを取得し、一部は底地の取得も視野に入れる。既存の上場リートのエスコンジャパンリート投資法人と重ならないアセットを中心に運用する。エスコングループは、賃貸マンション市場を今後も安定したニーズのある堅調な市場と見込んで、得意とするマンション開発の知見を生かして取り組んでいく。
私募ファンドが開発する2棟の賃貸マンションは、日神グループと連携した不動産証券化事業の第1弾となる。いずれも1Kタイプの「上北台駅前開発プロジェクト」(資産規模15億円、93戸)と「藤沢開発プロジェクト」(12億1000万円、73戸)を開発する。
エスコングループと日神グループは今後、首都圏の郊外を中心に、不動産証券化事業を活用した賃貸マンション開発に協働で取り組む。東京・荒川区、稲城市、町田市のほか、千葉県市川市などで、複数の物件を協働で開発することを検討している。
2020/10/14 日刊不動産経済通信
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