港区 新築マンション供給増加　坪単価6期連続550万円超 AREA MARKET

港区では、この１年(2020年12月～2021年11月)に1412戸(前年同期116％)が発売された。沿線別の供給は、東京メトロ銀座線･千代田線エリア〔東京メトロ丸の内線含む〕16戸(同19％)、東京メトロ日比谷線エリア〔東京メトロ南北線･都営大江戸線含む〕793戸(同89％)、都営浅草線･三田線エリア〔JR山手線･ゆりかもめ含む〕603戸(同244％)。銀座線･千代田線では、前期･今期ともに唯一の販売物件である、住友不動産｢グランドヒルズ南青山｣(前期84戸、今期16戸)の発売が前期に集中したため大幅減。日比谷線での減少は、東京建物､他４社｢白金ザ･スカイ｣(前期444戸、今期307戸)の販売が前期に集中した影響。浅草線･三田線では、東京建物｢Brillia Tower浜離宮｣(１期１～３次91戸)および野村不動産｢プラウドタワー芝浦｣(１期１次～５次168戸)の発売により大幅に増加した。

港区全体の平均坪単価は614.9万円(前年同期比12.6万円下落)、平均専有面積は71.45㎡(同3.64㎡増)、総額は１億3517万円(前年同期101％)。地区別の坪単価は、銀座線･千代田線エリア655.5万円(前年同期比19.7万円下落)、日比谷線エリア662.1万円(同6.6万円上昇)、浅草線･三田線エリア551.8万円(同41.3万円上昇)。総額は、銀座線･千代田線エリア１億2893万円(前年同期91％)、日比谷線エリア１億4979万円(同103％)、浅草線･三田線エリア１億1610万円(同126％)。面積は、銀座線･千代田線エリア64.41㎡(前年同期比3.89㎡減)、日比谷線エリア73.68㎡(同3.45㎡増)、浅草線･三田線エリア68.69㎡(同9.77㎡増)｡日比谷線での面積の増加は、日本エスコン､他１社｢パーク･レジェイド白金レジデンス｣(１期～１期３次34戸面積95.17㎡)など75㎡を上回る物件が今期供給の約４割を占めたため。浅草線･三田線での坪単価の上昇は、今期供給の、前述の、東京建物｢浜離宮｣(坪632.6万円)および野村不動産｢プラウド新虎通り｣(１期～３期２次55戸、坪706.4万円)の影響。

住戸タイプ別の比率は、２LDK(シェア35→41％)、３LDK(同39→47％)、４LDK(同0→1％)はアップ、１R～１LDK(同26→11％)はダウン。価格帯別では、7000万円超(同86→94％)はアップ、3000万円台(同1→0％)、4000万円台(同3→0％)、5000･6000万円台(同11→6％)はダウン、3000万円未満は前期･今期ともに供給なし。

区全体で２万7479戸の予定があり、今期増加した供給は、来期も今期並みの水準を維持する可能性が高い。今期下落したものの、６期連続で550万円を上回っている坪単価も注目。

2022/１/19 不動産経済Focus &Research

今後の計画物件 [マンション]（一部、全体の表は不動産経済Focus &Researchに掲載）