渋谷区 新築マンション供給増加　坪単価2期連続700万円超（AREA MARKET）

渋谷区では、この１年(2020年11月～2021年10月)に409戸(前年同期109％)が発売された。沿線別の供給は、JR山手線〔東急東横線･東京メトロ銀座線･日比谷線・副都心線含む〕エリア344戸(同92％)、前期供給のなかったJR中央線･京王線〔都営大江戸線含む〕エリア65戸、小田急線･東京メトロ千代田線エリア〔京王井の頭線含む〕は前期･今期ともに供給なし。山手線エリアでは、三井不動産レジデンシャル｢パークコート神宮北参道｣(１期１次～２次186戸)が発売されたものの、三井不動産レジデンシャル｢パークコート渋谷ザタワー｣(前期287戸、今期127戸)の販売が前期に集中したことに加え、住友不動産｢シティタワー恵比寿｣(４期10次～最終期39戸)など複数物件の販売終了により減少した。企業別では、三井不動産レジデンシャル(346戸)、ワールドレジデンシャル(32戸)、野村不動産(７戸)が供給上位３社。

渋谷区全体の平均坪単価は733.3万円(前年同期比1.8万円下落)、平均専有面積は74.97㎡(同4.93㎡減)、総額は１億7904万円(前年同期96％)。地区別の坪単価は、山手線エリア780.2万円(同45.1万円上昇)、中央線･京王線エリア484.8万円。総額は、山手線エリア１億9469万円(同105％)、中央線･京王線エリア9621万円。面積は、山手線エリア76.86㎡(同3.04㎡減)、中央線･京王線エリア64.92㎡。山手線エリアでの価格の上昇は、坪800万円、総額２億円を上回る、前述の、三井不動産レジデンシャル｢北参道｣(坪841.6万円、総額２億2950万円、面積85.13㎡)および三井不動産レジデンシャル｢THE COURT神宮外苑｣(５期５次～６期１次15戸、坪864.3万円、総額２億5893万円)が今期供給の約６割を占めたことによる。

住戸タイプ別の比率は、３LDK(シェア32→34％)はアップ、２LDK(同49→47％)はダウン、１LDK(同19→19％)は変わらず、前期１戸供給の４LDKは今期供給なし。価格帯別では、7000万円超(同100→100％)は変わらず、前期供給のなかった5000･6000万円台は今期１戸供給。 区全体で3885戸が計画されており、今期増加したものの２期連続で500戸を下回っている供給は、来期は今期並みの水準にとどまる可能性が高い。今期わずかに下落したものの２期連続で700万円を上回っている坪単価も注目。

今後の計画物件 [マンション]（表は一部、全掲載は不動産経済Focus &Researchを参照）