大和地所レジデンスが虎ノ門で初のオフィス開発 

―リーシング開始、拠点分散需要など照準

 大和地所レジデンスはオフィスビルの開発・賃貸事業に乗り出す。主に首都圏でマンションと戸建て住宅を供給してきたが、本社付近の東京・西新橋に開発用地を取得し、昨年3月に自社で初めてとなるオフィスビルの建設工事に着手。来年1月下旬の竣工まで約1年となるなか、年初に入居者募集を始めた。同社は「リーシングの動向をみて次のオフィス案件も検討したい」としている。

 コロナ禍で東京都心の賃貸オフィスは需給が緩和基調だが、事業運営を合理化する観点から上場企業が拠点を分散させたり、逆にベンチャー企業らが都心に回帰したりする動きがある。大和地所レジデンスが建設するビルは「虎ノ門ヒルズ森タワー」の道を挟み南東側の一等地に位置する。従業員の働き方と拠点戦略を見直す企業が増えるなか、同社はそうした過渡期に生じる新たなオフィス需要を取り込みたい考えだ。

 ビルの計画地(地番)は港区西新橋3-201-1ほか。立地は東京メトロ日比谷線・虎ノ門ヒルズ駅徒歩5分、都営地下鉄三田線・御成門駅徒歩8分。建物の名称は「大和地所レジデンス虎ノ門ビル」で、施設規模はS一部SRC造地上13階地下1階建て。延床面積8087・59㎡のうち5440・44㎡を貸し出す。1、2階の2つの店舗区画にはカフェやショールームなどの入居を想定。3~13階はオフィスで、1社で2区画(約130坪)を使うこともできる。

 1、2階にガラスのカーテンウォールを採用。屋上にはテラスを設けた。機械警備で24時間入退館できる。24台分の機械式駐車場を併設する。施工は大成建設が担当している。(日刊不動産経済通信

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