明浄学院事件、山岸忍・プレサンス前社長に無罪 大阪地裁

 大阪府の学校法人、明浄学院の土地売却を巡り、21億円の手付金を横領したとして業務上横領罪に問われていたプレサンスコーポレーションの前社長、山岸忍氏に無罪が言い渡された。大阪地裁は28日、山岸前社長に対し「横領の故意があると認定するには、合理的な疑いが残る」として、無罪(求刑懲役3年)を言い渡した。

 山岸前社長は、既に実刑判決が確定した同学院元理事長らと共謀し、同学院に渡った手付金21億円を横領した事件に関わったとして、19年に逮捕、起訴されていた。その後の公判で山岸氏は横領への関与を一貫して否定。同学院元理事長らによる、学校法人の経営権買収のためにプレサンスから資金を借り入れ、その返済のために受け取った手付金を利用する横領の計画について、山岸前社長は「横領の認識はなかった」と主張していた。山岸前社長は同学院への貸付金について、買収資金ではなく土地売却に伴う学校の再建費用と認識していた可能性があると、地裁では判断した。

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