ミツウロコは、シンガポールのセルフストレージ企業を買収、アジア圏でのセルフストレージ事業を拡大する。連結子会社のTRIFORCE INVESTMENTS社が、シンガポールの郵便事業会社・シンガポールポストの子会社より、同社の保有する General Storage Company Pte. Ltd. (以下、GSC )の全発行済株式を譲り受ける契約を2日付で締結した。
GSCはシンガポールで10年設立。現在シンガポールのほかマレーシアや香港で18拠点のセルフストレージ「Lock+Store」を運営、アジア最大のセルフストレージ事業会社の一つに成長した。 セルフストレージ以外にも倉庫での保管サービスやオフィスのレンタルサービスも取り扱う。 アジアでは住宅の小型化やライフスタイルの変化により、 個人ユーザーにおけるセルフストレージの需要が拡大している。一方で法人ユーザーからも、Eコマースの進展や企業のDX化に伴い、従来の倉庫保管とは異なる柔軟なサービスの提供が求められている。
GSC 社を傘下におくことで、 独自の付加価値をもつセルフストレージ や倉庫保管、オフィスのレンタルサービスをアジア太平洋地域の地域社会や企業に提供することを目指す。田島晃平・ミツウロコ社長グループCEOは「GSC 社の株式の譲受けは、 ミツウロコグループのグローバル戦略における重要なマイルストーンになる。セルフストレージ事業は世界的な経済の混乱の下でも安定的に経営されており、景気に左右されにくい。その点で世界の機関投資家の注目が集まり始めている。アジアにおけるセルフストレージ事業に参入するにはベストのタイミングで、アジアでのマーケットシェアの拡大を図る」とコメントしている。