Googleは「2021年都道府県別 Google 検索ランキング」を発表した。47都道府県名と一緒に検索されたキーワードを都道府県別に並べたところ、福岡県は「ららぽーと」 熊本県は「アミュプラザ」がそれぞれ県別の検索ランキングでトップとなった。いずれのワードも当地で話題の商業施設。千葉県では「事故物件」に関連した検索ワードが3位にランクインした。
福岡の 「ららぽーと」 は、三井不動産、九州電力、西日本鉄道の3社による、福岡市博多区那珂6丁目の「福岡市青果市場」跡地で共同開発している商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーと福岡」のこと。ららぽーとが九州に進出するのは初めてであることもあり注目を集めた。
「三井ショッピングパーク ららぽーと福岡」 は、敷地面積約8万6600㎡、総延床面積約20万6400㎡からなる施設。4月に開業する。ショッピングなどに加え、子供の学びの場も提供する。子供の職業・社会体験施設「キッザニア」や、国内最大級の木育・多世代交流施設「おもちゃ美術館」が入る。キッザニアの開業は九州では初。屋上にはフットサルコート3面、ジュニアサイズのサッカーコート1面からなるフットボール施設などを設けるほか、200mの陸上トラックや3×3バスケットボールコートも整備する。建設地は、JR鹿児島本線・竹下駅徒歩9分。施設内にはバスターミナルを設け、新設バス路線も計画中。
「アミュプラザ」は、JR九州グループが展開する商業施設で、九州では熊本の施設が7カ所目となる。熊本はJR熊本駅周辺再開発により、「JR熊本駅ビル」とオフィスビル「JR熊本白川ビル」が昨年春に開業。いずれのビルも地上12階建てで、商業施設のほかホテル、オフィス、ウェディング施設などで構成される。このうち駅ビルに商業施設「アミュプラザくまもと」が21年4月23日付で開業した。同施設はファッション、雑貨、レストラン、シネマコンプレックスなど186店舗からなる大型商業施設だ。
千葉県では検索ランキングの3位に「松戸市 事故物件」がランクイン。9月に放送されたテレビのバラエティ番組で、出演者の新居探しがテーマとなった箇所に松戸市内に所在する事故物件が紹介された。同出演者が20年夏に公開されたホラー映画「事故物件 怖い間取り」に出演していたことも手伝って、ネット民が物件を特定しようとバズったものとみられる。
検索されたキーワードは、実際には新型コロナウイルス感染症に関連するキーワードがランキングのトップを占めた。そのためGoogleでは、コロナ禍においてもそれぞれの地域特性が現れたランキングとするために、コロナ関連のキーワードを除外した。また、わかりやすさを優先し、ランキング掲載時に汎用的な文言もしくは正式名称に置き換えている。