オープンハウスは電気・ガスなどのライフラインと決済や送金などの銀行代理業を組み合わせたサービスに参入した。完全子会社のおうちリンクが先月、銀行代理業の許可を取得。提携先の住信SBIネット銀行のシステム上で光熱費の引き落としや住宅ローンの販売などを行えるようにした。将来的に、住宅購入者が直面する出産や育児、教育、介護、住宅改修などのライフ・イベントにまつわるサービスを提供する計画で、段階的に事業メニューを増やす。 住宅ローンを組んだ顧客とは数十年単位で関わることになる。新規事業では銀行と小売りの両軸で住宅購入者との接点を増やし、収益拡大につなげる。銀行代理業では光熱費の口座振替や住宅・家財ローンなどを扱い、将来的に教育ローンなどに広げる。SBIのシステムを活用し顧客サービスを充実させる。 小売業では当面、電気やガス、インターネットなどのインフラを扱う。将来的に住宅のリフォームや売却、相続などの需要を取り込む。複数の企業と提携し、事業メニューを多様化させる予定で、例えば家事代行や宅配クリーニング、貸倉庫、オンライン学習などといった分野への参入を検討している。専用のスマートフォンアプリに複数のサービスメニューを掲載し、需要が大きいものを残して重点投資する。 おうちリンク総務企画室の德永達磨室長は「まずは自社グループの戸建て住宅を購入した顧客を対象に、電気やガス、銀行などのサービスを普及させたい。アプリに組み込んだ複数のサービスを、全国の工務店などにフランチャイズ方式で外販することも視野に入れている」と話している。(日刊不動産経済通信)
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