不動産流通推進センターは20日、全国の4不動産流通機構(東日本、中部圏、近畿圏、西日本)のレインズシステムにおける10月分の活用状況をまとめた。成約報告件数は、売り物件が前年同月比18・3%増の1万7422件で、再びプラスに転じた。賃貸物件は2・4%増の3万266件となり、4カ月連続で前年同月を上回った。
売り物件をみると、新規登録件数は10・1%減の13万952件となり、7カ月連続で前年同月を下回った。前月比では5・9%の増加で2カ月連続のプラス。総登録件数は9・7%減の34万1546件となり、4カ月連続で前年同月を下回った。前月比でも1・8%減と6カ月連続で減り続け、在庫件数の減少が引き続き目立った。一方、賃貸物件は新規登録件数が16・1%増の27万5305件となり、6カ月連続で前年同月を上回った。総登録件数は16・0%増の48万8843件で、5カ月連続で前年同月を上回り、前月比でも4・1%増と7カ月連続で増え続けている。
売り物件の成約件数の詳細をみると、マンションが前年同月比18・4%増の6974件、一戸建てが19・8%増の5945件、土地が17・2%増の4084件と大幅に増加した。全地域で前年同月比プラスとなった。内訳は、首都圏が31・2%増の6727件、近畿圏が6・4%増の3966件、九州が11・8%増の1486件、中部圏が10・1%増の1405件、北海道が9・4%増の979件、関東甲信越が16・5%増の699件、東北が18・3%増の685件、中国が22・6%増の657件、中部4県が18・6%増の619件、四国が47・4%増の199件だった。
2020/11/24 日刊不動産経済通信