戸建注文住宅の6月受注、全社前年比増─ヒノキヤは単月・2Qで過去最高を更新

 大手ハウスメーカー7社の6月の戸建て注文住宅受注(金額ベース)は、4、5月に続いて前年同月比で全社が増加した。積水ハウス15%増、大和ハウス工業8%増、住友林業101%増、積水化学工業住宅カンパニー(棟数ベース)14%増、旭化成ホームズ32%増、パナソニックホームズ43%増、ヒノキヤグループ79%増。
 4~6月の累計でも各社2~9割伸びた。前年同期は最初の緊急事態宣言の影響で受注が落ち込んでいた。ヒノキヤ(12月期決算)は、6月単月と第2四半期(4~6月)累計がどちらも受注金額、棟数とも過去最高を更新した。4月は87%増、5月は95%増。商品面では、独自の全館空調システム「Z空調」や「青空リビング」(屋上庭)などの提案が巣ごもりや新しい生活様式に適し、高い訴求力を発揮した点を挙げる。受注単価の向上にも貢献した。発信面では、同社の住宅の居住者から戸建て住宅商品やZ空調の紹介を受けた購入検討者が増え、新たな訴求の窓口として定着しつつある。このほか、ウェブコンテンツを充実させたことも奏功した。
 住友林業も、ウェブ発信やZEH化による高付加価値化の提案などが奏功。全価格帯の戸建て住宅商品で受注が伸長し、棟単価も高い水準を維持している。
 当面は旺盛な購買意欲が続く見込みだが、2社ともコロナ感染拡大が続く現在の状況や秋の住宅ローン減税の期限切れなどを上げ、「不安要素もあり、一概に好調な環境が続くとは言えない」とする。(日刊不動産経済通信)

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