(提供:日刊不動産経済通信)ランディックスは東京・世田谷区の新築戸建て住宅の販売で、ARモデルを導入して竣工前に成約した。販売価格は約1・2億円。同社の戸建て住宅はこれまで、主力の城南エリアを始めとして、竣工後の建売販売が主流だったが、若い世代を中心に、デジタルのモデルなどへの抵抗感が薄れていると判断。物件ごとに反響をみながら、今後も順次、新築住宅の販売にARモデルの導入を進めていく。
販売した新築戸建ては、東急目黒線・奥沢駅から徒歩11分の立地。敷地面積156・85㎡、木造2階建て、延床面積156・85㎡。契約者は、30歳代で外資系企業に務める2人世帯。スマートフォンやタブレットで閲覧できる精細なモデルを作成して販売ツールとした。ARモデルは、実際の開発地周辺で、スマートフォンと組み合わせたゴーグルを装着することにより、GPSの位置情報を駆使して高精度で住宅の内部まで空間を再現できる。内装デザインや壁のクロス、窓枠の位置など住宅の細部や、間取りの具体的な広さまで実感を持って伝わるほか、機器を操作することによって2階の居室などの位置も、建設前の土地で事前に詳細な確認が可能となる。なお、モデルの見学後には見学者の自宅にあるPCなどの機器からでも、位置情報には基づかない形ではあるものの、住宅のデザインを確認できる。
同社の戸建てでは、既に複数の住戸でARモデルを活用している。注文住宅の仕様水準に近い同社の物件の特性に合わせて、ARモデルの精度や形式を調整しながら、年間10~15棟の戸建て住戸の販売ツールとして導入する方針。
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