―独自の見守りシステムを全戸に標準採用

 福祉・介護事業を展開するライフケア・ビジョン(大阪市、祝嶺良太社長)は、IoTによる非接触の見守り機能を全戸に標準採用したアクティブシニア向け賃貸マンションブランド「シニアアップデートマンション」の1号棟(RC造8階建て、42戸)を、大阪府吹田市に開設した。24年度までに10棟400戸の事業化を目指す。  

 高齢者の事故が最も多い浴室は、非接触センサーで心拍と呼吸の異変を把握し、緊急時は自動排水を行う。排水機構の構造やセンサーの設置箇所などを含め浴室全体が独自の設計。寝室の非接触センサー、居室内ナースコール、スマートロックも備える。特許を出願済み。見守りと安否確認、緊急時の対応は看護師が駐在する同社の見守りセンターが24時間体制で担う。  

 1号棟「Life Care Suita」の所在地(吹田市内本町3-25-16)は、阪急千里線・吹田駅から徒歩8分。住戸は1DK~1LDK(専有面積27・92~31・35㎡)で、月額料金は賃料・共益費・システム料込みで11・2万~13・1万円。ペット飼育可能。1階には施設内外との交流の場となる共用施設「WAIKI」を設置。バーカウンター一体の大型キッチンとテラスを備える。建物は不動産事業を担うグループ企業のライフケア・プロパティが所有。  

 今後は大阪府や奈良県などグループの既存の展開地域を中心に開設し、事業スキームを生かしたほかの事業者との協同も視野に入れる方針。このほか、入居者同士、近隣地域との交流を促進する専用アプリ「WAIKI」を開発中。居室内への見守りセンサーの設置による見守り機能の強化や、カーシェアサービス導入による利便性の向上なども検討している。(日刊不動産経済通信)

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