パルコは12日に、東京・武蔵野市の吉祥寺PARCOに、関東第1弾のコミュニティ型ワーキングスペース「SkiiMa(スキーマ) KICHIJOJI」を開設する。ファッションビルからの転換を図り、クリエイターやデザイナー向けにワークスペースを設置する新規事業で、来館の動機付けとなる新たな魅力のある施設を目指す。今後は、パルコの施設内を中心に展開し、提携施設の増加などコミュニティ醸成も促進して、街の多様なクリエイターによる新たな価値の創造を進める。
SkiiMa KICHIJOJI(武蔵野市吉祥寺本町1―5―1)は、JR中央線・吉祥寺駅から徒歩2分の商業施設「吉祥寺PARCO」の8階で開設する。面積85坪に1~2名用の個室6室、固定デスク9席、フリーアドレスデスク約50席のほか、ミーティングルーム3室を備える。運営は、MIRAI-INSTITUTE㈱(東京・千代田区、黒崎輝男社長)が担う。月額料金は、利用日・時間に制限のないプランでは、フリーアドレス2万7500円~2名用個室11万円。運営する商業施設を活用した新たな価値の創造に向けて、コミュニティマネージャーが常駐して、クリエイティブ層のコミュニティ形成を行うワークスペースを開設する。商業施設の来館の新たな目的を創出することで、物販テナントやアート・カルチャーに関するテナントとも相乗効果を狙い、多様なクリエイターによる地域と施設の活性化に取り組む。
今後は、パルコ内の施設活用のほか、京都や神戸の大丸松坂屋百貨店の施設など、J.フロントリテイリングのグループのリソースを活用した出店なども検討して拡大を図っていく。(日刊不動産経済通信)