大和ハウス、注文戸建ての最上級モデル発売―木造とRC造混、坪単価165万円から
大和ハウス「希(マレ)」

 大和ハウス工業は、戸建て注文住宅の最上級モデル「Wood Residence MARE-希-(マレ)」を4月29日から首都圏と京阪神、愛知県で発売した。参考坪単価は165万円(消費税込)からで、年間50棟の受注を目指す。
 木造とRC造の混構造で、3階建てまで対応でき、都市部で需要の高い地下室の設置も可能。木造部分は国産ヒノキなどの集成材を使用し、最大9mの無柱の開口、最大3・5mの天井高を実現する。外壁は青森ヒバ、天竜スギなど高級木材の化粧木版や陶板外板、天然石など上質な素材を用い、連続壁や室内天井の化粧板素材と連続する庇下など多用な提案を行う。「希」の設計に当たるトップデザイナーチーム「ZIZAI DesignOffice Tokyo/Osaka」も設置した。モデル棟を東京・世田谷区の駒沢公園ハウジングギャラリー内に開設したほか、高品質CGを用いた「ZIZAI」チームのデザインギャラリーによるデジタル展開も行う。
 同社の高級戸建て注文住宅には、参考坪単価100万円超の木質系「プレミアム グランウッド」と鉄骨系「ジーヴォシグマ プレミアム」があるが、「希」は価格で両商品を上回るほか、RC造の強みを生かした地下室や地下ガレージの採用と敷地対応力、設計・デザインの自由度の高さなどで住み分けする。戸建て住宅市場は縮小傾向にあるものの、富裕層からの高付加価値高価格帯商品への需要は高く、同社の本体価格5000万円以上のプレミアムシリーズの20年度の販売棟数は、19年度比2割増と伸長した。今後も市場規模の拡大を見込む。(日刊不動産経済通信)

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