ヒューリック、敷金不要の中型オフィス―新規事業で「子ども向け」ビルも開発

 ヒューリックは、複数の新規事業に取り組む。敷金不要で短期から入居可能な中規模オフィス事業で年間5棟程度を供給していく。ベンチャー企業にも借りやすいよう内装やオフィス家具を用意する。学習塾や学童保育、スポーツ教室など子ども向けサービスを集約したビルなどを開発する「こども教育事業」も進めている。
 新たに始めたのは中規模フレキシブルオフィス事業「ビズフレックス」。賃料には水道光熱費、インターネット費用が含まれるサブスクリプション方式を採用。最短3カ月から借りられるが、コワーキングやシェアオフィスとは異なり、フロア占有型で独立性は確保する。内装や什器備品を標準設置しているため、入居退去の工事費用や業務負担も削減できる。生産性を向上させる独自アプリなども提供。再生可能エネルギーに由来する電力も供給し、環境面の配慮も行う。
 新規ビルの開発や既存物件の改修によって供給していく予定。東京都心の主要駅近くに立地する延床面積1500~3000㎡程度のビルを想定する。既に東京・港区の「麻布十番」「六本木」「浜松町」で事業化が決定済み。第1弾となる「麻布十番」は今年8月に竣工する予定。基準階面積は50~70坪程度になる。
 「こども教育事業」ではリソー教育グループやコナミスポーツと業務提携を既に締結。既存ビルのコンバージョンを含め、子ども向けサービスをワンストップで提供する「(仮称)こどもでぱーと」を既存ビルのコンバージョンも含め今後開発していく。吉留学社長は「将来大きな柱になる」と強調する。データセンターへの投資や新規開発にも積極的に取り組む方針だ。(日刊不動産経済通信)

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