ケイアイスター不、全国で職人など公募 全国展開へ施工強化、特設サイトを新設
ケイアイスター不動産のモデルハウス

 (提供 日刊不動産経済通信)ケイアイスター不動産は戸建て住宅の建設に従事する社員職人と施工協力業者の募集先を全国に広げる。特設サイトを立ち上げ、同社の事業理念に賛同する応募者・企業を募集し始めた。北関東を中心とする首都圏や東北、関西など1都1府16県で事業を展開しているが、資材高などの逆風下で着実にシェア拡大を実現するため、広域で施工体制を固める。
 同社は近年、地方展開を一気に加速させてきた。主戦場の北関東から首都圏や仙台、名古屋に事業領域を広げ、昨年6月には関西初の営業所を神戸市に新設。今年3月には大阪、福岡両市にも出店した。土地を含め年間5400棟を供給する体制を築いた。
 戸建て住宅事業のシェア拡大を図るため事業所数を増やすとともに、社員職人と施工協力業者の募集先を全国に広げる。特設サイトから申し込みがあった個人や企業に、面談と登録を経て仕事を依頼する。建設作業はITで合理化されている。仕事を受けた作業者はスマートフォンのアプリで図面や工程を確認したり、現場監督や他の協力業者らと連絡を取り合ったりできる。工事完了報告書や請求書のやり取りもオンラインで行う。サイトではこうした働きやすさをアピールしている。
 ケイアイは戸建て事業とは別にフランチャイズ(FC)事業も全国に広げている。フランチャイジーに自社商品の拡販を任せる一般的なFCの手法とは異なり、オンラインや各地で開く対面セミナーで既存住宅などの仲介を手掛ける事業主を組織化している。19年9月にFC加入1号店が群馬県高崎市に開業して以降、関東や東北、中部、関西などにエリアを拡大。将来的にFC事業を新たな収益の柱に育てようとしている。

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