東急バス、動くシェアオフィスのバス運行―移動の新しい価値の提供を図る実証実験

 東急バスは、「動くシェアオフィス」がコンセプトのバス「サテライト ビズ ライナー」の実証運行を開始した。東急がグループのリソースを活用して実験中のデジタルサービス「DENTO」とも組み合わせて、東急線沿線の郊外の駅と都心を結ぶバスでゆとりある空間と快適なテレワーク環境を提供し、4月28日まで新しい通勤スタイルの実証実験を行う。
 「サテライト ビズ ライナー」では、Wi-Fi環境や化粧室のほか、バスの車内でもパソコンやタブレットを使えるトレイの貸し出しを行い、快適なテレワーク環境を提供する。朝は9時前後に市が尾駅・たまプラーザ駅で乗車し、10時台に渋谷駅と東京駅南口に到着する。夕方は、東京駅南口・渋谷駅を出発して17時台にたまプラーザ駅・市が尾駅に到着する。試乗した乗客から「乗車時から仕事モードに頭が切り替わり、効率的に業務に取り組めた」との声が挙がった。
 1月から実験中の新しい移動と働き方を実験するデジタルサービス「DENTO」では、同バスの乗車券やジムに併設したワークスペースの1日利用券の販売、東急電鉄・バスの1日乗車券の100円販売などを行っている。利用開始から1カ月の14日時点でLINEの登録は約1万3000人、すぐに利用可能なアクティブユーザーの会員登録は約6000人、各種チケットの販売数は、9割以上の1日乗車券を含む約4500枚を集める。3月に新たに、郊外型商業施設「あざみ野ガーデンズ」のバーベキュー場で開業する期間限定のワークスペース利用券を販売する。「移動と施設利用などを組み合わせた新しいサブスクリプション的サービスの構築」(担当者)と捉え、グループ全体の多彩なリソースを活用して収益拡大を目指す。(日刊不動産経済通信)

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