
ワイズワンホーム(山中英紀・代表取締役)は、首都圏の持ち家居住者約2000名を対象にリースバックに関するアンケート調査を実施した。それによると、リースバックについて認知度は6割を超えるものの、理解度は3割超にととまり、8割が利用・検討に否定的ではあるが、老後資金確保でのニーズがあることが分かった。
リースバックは、高齢化や老後の資金確保を背景に年々増加しており、利用増加に伴い、トラブルも増加しているのが実情。そこで 不動産売却アドバイザーを務めるワイズワンホームでは、リースバックを巡る現況を調査した。
同調査では、仕組みについて知っているか「認知度・理解度」を調査したところ、「知らない・初めて聞いた」が最多の37.1%だった。一方、「仕組みをよく知っている」はわずか(6.7%)にとどまる。これに「⼤まかな仕組みは知っている」(28.3% )を加え、理解度は、35.0%。また、認知度に関しては、「仕組みは知らないが、名前は聞いたことがある」が27.9%あり、「⼤まかな仕組みは知っている」(28.3% )と合わせ、62.9%だった。
次に、「リースバックを利用・検討したいと思うか」を尋ねたところ、最も多い回答は「利用・検討したいと思わない」が79.8%を占めた。次いで、「検討してみたい」(14.9%)、「利用している(利用したことがある)」(2.9%)、「検討している(検討したことがある)」(2.4%)。
リースバックを利用・検討する目的については、「老後資金の確保」が最多で58.7%。続いて「生活費の補てん」(24.7%)、「相続対策(終活・資産の整理)」(22.3%)、「住宅ローンの負担減・完済」(19.2%)など。さらに、リースバックを利用して自宅に住み続けたい理由については、「自宅を売ってもそのまま住める」(57.2%)が最多で、次いで「生活環境を変えなくてよい」(47.5%)、「引っ越ししなくてよい」(38.7%)、「自宅を売ったことを周りに知られない」(24.0%)。「売った自宅を買い戻せる」といった前向きな回答は17.3%にとどまった。
■調査結果のポイント
・8割が「利用・検討したくない」と回答
・利用・検討の目的の約6割が「老後資金の確保」
・利用理由トップ2は 「自宅を売ってもそのまま住める」「生活環境を変えなくてよい」
■調査対象
東京都、神奈川県横浜市・川崎市に住む40歳以上80歳未満、持ち家居住者2,087名
