(提供:日刊不動産経済通信)相鉄不動産は、タイのバンコク都北部での分譲マンション開発に参画した。8階建ての2棟構成で、総戸数は432戸。販売価格は日本円で約800万~1200万円。主なターゲットは、20歳代~30歳代の中間所得層のシングルやカップルを想定する。タイの大手上場デベロッパーのORIGIN CONDOMINIUM(オリジン社)との共同事業。相鉄不動産の海外での分譲住宅事業への参画は4件目となる。
物件名は「ジ オリジン パフォン57」。開発地はバンコク都北部のバンケーン区ビクトリーモニュメント地区・パフォンヨーティン57通り。都市鉄道BTS・スクンビット線のパフォンヨーティン59駅から徒歩約5分の立地で、BTSに並行する基幹道路の国道1号線にも沿い、利便性の高い郊外住宅地となる。今後はモノレール・ピンクラインの開業も予定される。周辺には商業施設や病院など生活利便施設も充実する。敷地面積は約4600㎡、専有面積は23・0~34・5㎡。25年度の竣工・引き渡しを予定する。「ペットフレンドリー」をコンセプトに、1棟の屋上にペットと触れ合う公園スペースを設けるなど、若年層を中心に高まる室内ペットニーズを取り込む。
オリジン社が同事業のために設立した「オリジン パフォン57社」の株式49%を相鉄不動産の現地子会社である相鉄不動産タイランドが取得済み。相鉄不動産がこれまで参画してきた住宅開発3事業は、タイの自動車部品大手タイサミットグループのデベロッパー・リアルアセットデベロップメントとの共同事業だった。相鉄不動産は今後も、住宅需要の高いバンコクエリアで合弁事業による住宅事業の拡大を図っていく。