地所、バリ島に高級アウトレットモール ―来年着工、インドネシア5件目の開発

(提供:日刊不動産経済通信)三菱地所はインドネシアのバリ島でハイブランドの店舗などが入るラグジュアリーアウトレットモールの開発に乗り出す。バリ島での不動産開発は自社で初めて。複合リゾートの開発に強みを持つ現地のデベロッパーと組み、スランガン島埋立地の経済特区エリアに高級物販や飲食など約150店舗で構成する大規模なモールを整備する。総事業費は約145億円。来年着工し、26年春の開業を目指す。

施設名は「ザ・グランド・アウトレット・クラクラ・バリ」。現地デベのPTバリ・タートルアイランド・デベロップメント社との共同事業で出資比率は半々。三菱地所はインドネシアではジャカルタとジャワ島のタンゲランで、進行中のものも含め合計5つの複合開発を手掛けた実績がある。今月5日にはジャカルタ東部のカラワン県に180店舗のラグジュアリーアウトレット第1弾「ザ・グランド・アウトレット・イースト・ジャカルタ」を開業したばかり。

バリ島に建てるモールは敷地面積4万7000㎡、店舗面積2万9000㎡。地上3階地下1階建て。店舗名などは開示していないが、国内外の服飾ブランドを揃え、カフェやレストランなども配置する。設計コンセプトに「多様なコミュニティの集積」を掲げ、国内外の集客を目指す。建築設計は三菱地所設計が担う。クラクラ・バリは国際空港から車で15分の場所にある海岸沿いのリゾート開発地。今後30年に約950億円の投資と10万人の雇用が計画されているという。

三菱地所はジャカルタで4件、タンゲランで1件の開発実績がある。来年にはジャカルタ中心部でオフィスや住宅、店舗などが入る75階と65階建てのツインタワーに着工し、28年までに完成させる。

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