ランディックス、エリア広げ事業拡大 建築業者の紹介増加へ、収益物件販売も

 戸建て住宅用の土地売買と注文住宅のマッチングを行うランディックスは、これまで展開してきた東京23区の城南6区(世田谷、目黒、渋谷、大田、港、品川)に加えて、文京区や杉並区へエリアを拡大する。富裕層顧客の取り込みを強化するほか、収益用不動産の売買にも力を入れていく。

 注文住宅に特化し、土地探しから建築業者の決定までをオンラインで行うサービス「sumuzu Matching」を運営。宅地は完全子会社のグランデが仕入れ、ランディックスが仲介する。文京区は有名学校などがあり、集まる富裕層ファミリーの取り込みを図る。土地の販売価格の平均は9千万~1億円。同社では金融機関からの相続関連の紹介案件も多く、土地の仕入れは順調に進んでいるという。マッチングサービスでは宅地購入者と注文住宅を請け負うハウスメーカーなど建築業者を引き合わせ、建物代金の数%を紹介料として受け取る。現状は土地の成約案件のうち3割は、同サイトで注文住宅のマッチングにも成功。今後はこの比率を高め、同社で土地取引をしない案件での注文住宅のマッチングも増やしたい考え。

 昨春からアパートやコンパクトマンションなど1棟ものの収益用不動産の売買を始め、3億~5億円規模の物件を富裕層へ販売。連結売上の9割越は土地販売などの売買事業が占め、残りが売買仲介と賃貸管理となる。売買のうち収益用物件は現状5~10%程度にとどまっているが、今後20%程への拡大を目指す。同社の売上高は19年3月期の64億円から21年に82億円へ拡大し、今期は100億円を達成する見込み。都心部の営業強化のため、本社を世田谷区内から目黒区内へ移転した。(日刊不動産経済通信)

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