(提供:日刊不動産経済通信)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は13日、22年12月の不動産流通市場の動向を公表した。首都圏の中古マンションの成約件数は2835件(前年同月比1・6%減)で5カ月連続の前年割れだったが、東京都区部のみ、1295件(6・6%増)と5カ月ぶりに前年を上回った。成約価格は4373万円(6・2%増)と31カ月連続で前年を超えた。中古戸建の成約件数は1036件(10・5%減)、成約価格は3872万円(8・7%増)だった。
 中古マンションの在庫件数は、4万1665件(16・6%増)で前月より1・2%増加。新規登録件数も前月より0・7%多い1万4570件だった。成約件数は、都区部を除いて多摩と3県で前年を下回った。成約㎡単価は69・94万円(9・0%増)で32カ月連続で上昇した。新規登録㎡単価は72・95万円、在庫㎡単価は73・43万円。エリア別の成約㎡単価では、都区部の101・80万円(6・5%増)を始め全エリアの価格が上昇。神奈川県他は42・08万円(22・2%増)、千葉県は37・21万円(10・8%増)と、大幅に上昇した。
 中古戸建住宅の在庫件数は1万4754件(12・1%増)に増え、新規登録件数は前月比6・8%減の4231件だった。エリア別の成約件数では千葉県のみ232件(3・1%増)と増加。都区部199件(11・2%減)、多摩138件(11・0%減)、横浜・川崎市137件(22・6%減)、神奈川県他103件(30・4%減)と大幅減が多く、埼玉県もほぼ横ばいながら227件(0・4%減)に減少。成約価格は全エリアで上昇し、都区部6804万円(9・9%増)のほか、多摩4111万円(19・1%増)、神奈川県他3275万円(18・9%増)となっている。

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