7割が直近5年で管理委託費の値上げ ―分譲マンション組合調査、値上げ受入は10%まで

(提供:日刊不動産経済通信)マンション管理の支援アプリ「クラセル」を提供するイノベリオスは、分譲マンションの管理組合にマンション管理に関するアンケート調査を行った。管理委託費について、「高い」が42%、「妥当」が34%、「安い」が10%となった。直近5年間で管理委託費の値上げ要請があったかでは、「ある」が68%、「ない」が27%だった。

調査は9月に分譲マンションの管理組合員253人に実施。今後、管理委託費の値上げ要請があったらどうするかでは、「管理会社の変更や自主管理への移行を検討する」が53%で過半となり、「ある程度の金額までは値上げを受け入れる」が31%だった。受け入れられる値上げ幅については、「10%アップ程度」が82%で最多。管理会社に期待することでは「管理組合目線での提案力」が56%と最多で、提案力が管理会社の良し悪しを決める重要ポイントになっているとした。そのほかは、「管理員のレベルの高さ」と「フロント担当者の対応の迅速さ」が多かった。

管理会社による第三者管理方式については、「利益相反の問題がネックで反対」が61%と6割を超え、「管理組合の負担軽減は魅力。第三者管理を行うための費用が発生しないならお願いしたい」が21%、「第三者管理を行うために管理会社に払う費用が増加してもお願いしたい」が5%だった。マンション内に電気自動車の充電器を設置する必要性については、「将来は必要になると思うが当面は様子を見たい」が40%と最多で、「一部の人しか恩恵を受けないのでマンション全体の費用で設置するのは反対」が19%、「まだ設置していないが早めに設置すべき」が12%だった。

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