三井不リアル、都心主要部は坪817万 ―中古マンション市場が堅調、成約件数も活況続く

(提供:日刊不動産経済通信)三井不動産リアルティは、東京都心の主要7エリアで合計254棟・約3万4900戸に及ぶプレミアム中古マンション取引の4~6月の動向をまとめた。プレミアムマンションの平均成約坪単価は817万円だった。成約件数も178件で、1~3月期より40件の大幅な増加があった。三井不リアルの06年以降の調査によると、平均成約坪単価と成約件数は最高値に次ぐ高水準で、「活発なマーケット」と分析している。

主要7エリアの中でも、「麻布・六本木・赤坂エリア」は、平均成約坪単価が1056万円で、06年に集計を開始してから最高値を更新した。平均成約坪単価が1000万円を超えるのは22年10~12月期から3期連続となる。また、成約事例のうち坪1000万円を超える価格での取引が約47%を占めた。同エリアは、11月に開業する「麻布台ヒルズ」や、三井不動産レジデンシャルと三菱地所レジデンスが販売中の「三田ガーデンヒルズ」など、1000戸を超える新築マンションのプロジェクトが進行中。そのため、三井不リアルは「注目を集めているエリア」と位置付けている。一方で、中古マンションの売り出し件数が減少した影響で、成約件数は1~3月期より減少して20件を割った。

主要7エリアのプレミアムマンションの平均成約坪単価は、22年10~12月期に最高値を記録した。23年1~3月期は下落したが4~6月期は再上昇に転じて、06年の集計開始時と比較すると約1・88倍まで上昇している。成約件数は、21年4~6月期に最多を記録し、23年4~6月期はそれに次ぐ件数となった。今後は、経済金融情勢に加えて、大型新築物件の影響やインバウンドの動きに注視が必要とみている。

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