マリモ、山口の海の家をホテルに再生 釣りとサウナが売り、周防大島町に開業

(提供 日刊不動産経済通信)マリモホールディングス(広島市)は1日、山口県周防大島町の片添ヶ浜に釣りとサウナを楽しめる点が売りのホテル「セトノウツツ」を開業した。94年に建てられ老朽化していた海の家を同社が施設ごと買い取り、傘下の施工会社が全面改修。ビーチと地元の食材を満喫できる7室の小規模なホテルとしてよみがえらせた。

 マリモが自社で運営するホテルは5月に開業した「ブルークワッドホテル倉敷玉島」(40室)に続き2件目となる。片添ヶ浜は山口県南東部の屋代島にある人気の海水浴場だが、マリモが取得した旧海の家は施設の老朽化とオーナーの後継者難が課題だった。

 昨年に同社が事業承継し、施設の保有・運営に乗り出した。部屋はツイン4室とバンクベッド(2段ベッド)ルーム2室、プレミアルーム1室。山口県内にはここにしかないという「バレル型サウナ」では、サウナストーンに水をかけて水蒸気による発汗を促すというフィンランド特有の「ロウリュ」を体感できる。ホテル内には71席のカフェレストランや雑貨屋などもある。今秋からは遊漁船のサービスも始める。

 マリモはこれまでに本社のある広島のほか、京都や長野、高山などで宿泊主体型のホテルを開発した実績がある。初めて運営に挑むブルークワッドホテル倉敷玉島は複数のコンテナを平地に並べたヴィラタイプの宿で、水島工業地帯で働く人の長期出張や観光などの需要を見込む。今後はホテルの開発・運営の実績を増やし、将来的に他社から運営を受託することを目指すという。セトノウツツの所在地は山口県周防大島町大字平野1184。

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