(提供:日刊不動産経済通信)東急不動産は都市型賃貸住宅「コンフォリア」シリーズで初めて木造とRC造の混合構造を採用した建物に東京・芝浦で着工した。物件の名称は「(仮称)コンフォリア芝浦四丁目」(63戸)。強度のあるRC構造にしなやかな木を組み込んで耐震性を高めるとともに、木造耐震壁をなくすことで自由な間取りと開放的な空間構成を両立させた。立地はJR田町駅徒歩8分。立地特性を勘案し、ファミリー向けの間取りも多く用意する。24年10月下旬の竣工および入居開始を予定している。
開発地は港区芝浦4-1-10ほか。新芝南運河に面している。施設規模は地上9階建て、延床面積4995㎡。人目に付きやすい建物の軒天やマリオン、外壁を重点的に木質化し、共用部を中心に内装にも木を多用する。RC部材の一部を循環型資材である木に置き換えることで、施工時のCO2排出量を減らすとともに木材の炭素貯蔵効果を発揮させる。入居者が自由に使える川沿いのデッキやラウンジを作る。同シリーズで初めて部屋の二重床空間を活用した住戸セントラル型の空調システムを取り入れた。ZEHオリエンテッドや低炭素建築物などの認証も取る予定という。
物件付近には同じシリーズの「コンフォリア田町」がある。05年11月に完成した。規模は12階建てで戸数は77戸。6月時点で1LDK(専有面積44㎡)の空室を20万円弱(管理費1万円)で募集している。
同社は分譲マンション「ブランズ」に加え、25年度以降に着工する学生レジデンスの「キャンパスヴィレッジ」と「コンフォリア」の全棟でZEH相当の環境性能を標準仕様にする方針だ。
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